〝パラアスリート〟と〝その妻〟の物語
元調教助手のパラリンピアン
2005年当時、栗東の森厩舎で調教助手をしていた宮路満英さんが脳卒中に倒れ、約1カ月、死の淵をさまようことになります。幸い一命はとりとめますが、目覚めた後、右半身不随に高次脳機能障害、そして発語不全という、重度の後遺症を抱えることになりました。
1990年代後半といえば、競馬界は空前のバブル景気を迎えていましたが、その恩恵を受けながらの生活の中で、病魔に襲われました。
本書はその後の物語、つまり、障がい者とその妻、の生き様がメインテーマになります。そこには、周りから支えるたくさんの人々の存在がありまして……。
といった内容です。
物語はまだまだ続きます
リハビリの過程で馬と再会。サラブレッドの調教助手から、パラ馬術選手へと転身し、リオデジャネイロ、東京と2大会連続してパラリンピックに出場。いまなお、次のパリ大会を目指して……。
ネタバレはこのあたりまでにしておきます。
今はただ、宮路ご夫妻の健康を祈るばかり。そして個人的な夢を呟けば、この〝続き〟の物語を改めて書き記すことが叶えば……。
とりあえず、是非、本書を手に取って、ご高覧いただければと思っております。
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